ミャンマー人を採用するメリット
「就労意欲が高い」
特定技能人材としてミャンマー人を採用するメリットは、ミャンマー人の大きなポテンシャルである「勤勉さ」に集約されます。
ミャンマーでは高校を卒業する際に、「統一試験」と呼ばれる試験を受けます。100点満点中40点を6科目で取る必要がある試験で、合格率は3割程度と言われます。
この試験をパスするかしないかで将来の進路や稼ぎが左右されるため、試験をパスすべく、勉強に精を出す若者が多いという特徴があります。
また農業国ミャンマーでは、大学を出ても就職先が少ないため、国外で働くという選択もありふれたものになっており、タイで300万人、マレーシアで40万人が農業従事者として働いていると言われています。
「親日な国民性」「日本語レベル」
ミャンマーと日本との類似性もいくつかあり、まず仏教精神が根付いていること、それにより年上を敬う文化が比較的強いことが挙げられます。また文法も日本と同じSOV型です。そのためミャンマー人にとっては自国の文法に日本語を当てはめるだけで会話が可能となるため、日本語の上達が早く、特定技能人材として就労に問題のない日本語レベルが早期に実現できると見込まれています。また発音に関しても日本語が50音に対し、ミャンマー語(ビルマ語)は280音に及ぶため、ミャンマー人は自国語と発音の似ている言語を拾って日本語を覚えます。勤勉さと日本語との相性が合わさることで、会話に関しては他国の人々より早い日本語の習得スピードが期待できます。
「介護職を希望する人材が多い」
ミャンマー人にとって特に人気が高いのは介護職です。
もちろんミャンマーの皆さんも介護職が重労働ということを承知ですが、現地の仏教の教えとして「他人のために重労働を行うことで徳を積む」という考え方があり、進んで特定技能の介護分野、また外食や宿泊、ビルクリーニングなどの職種に参入しています。
また介護のほか、農業国であるため、ミャンマー人は特定技能の農業分野での活躍も期待できます。
「平均年齢が低く将来的な労働者が増加」
ミャンマーの平均年齢は29.0歳(2019年)と、日本の45.9歳(2019年)に比べ遥かに若く、高齢化が進む日本に対し、ミャンマーでの65歳以上の人口比率を示す高齢化率は5.7%です。また、ミャンマーの14歳以下が人口の4分の1を占めます。ミャンマーの人口は日本の人口の約半分で5440万人程度ですが、このうちの14歳以下の年齢層に絞ってみれば、人口がほぼ同数であることを示しています。日本は少子化が進んでいるため、若年層に関しては将来的にミャンマーのほうが大多数になるでしょう。いかにミャンマーが若年層で形成されているかがわかります。